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第153回 エトレ句会 会報 通信句会 2022年7月24日


 雨音が優しくて少し泣いて笑う           歌也

   麻由可架京克彦酔魚    

   ・心の琴線に共鳴するもどかしい雨音

  梅雨の長さ尺取り虫にまかせて昼寝する     かえい

   妙子もも貴子・〇凛

    ・長梅雨と尺取り虫の取り合わせが絶妙。

  もう積み重なることのない記憶            和宏

立日十・妙子・克彦・酔魚・〇もも・かえい

    ・誰かの死か、老いの悲しみか。

  梅雨晴れ黄色い旗の先生とお一二お一二       妙子

     幸弘

  入道雲口紅すっと引いて出てゆく         麻由可

     郁也・〇啓司・克彦・凛・かえい・和宏ゆき

     ・毅然とした決意に好感。

  命皆手抜きせず酷暑                  郁也

     麻由可・貴子

     ・自然に生きるものの強さ。

  存えて納豆買いにいく                人美

     克彦

  扉の向こう孤独を引き受ける座席         ゆき

     克彦

  なにもかも笑いあって骨折れた傘         一音

     啓司・〇妙子・克彦・酔魚・もも・和宏・ゆき

     ・発想が楽しい。

  言葉で辿る古寺心に残る             かえい

  一羽とびだす残るみんなも燕の子         立日十

     ・燕の子は比喩か。

  責任感蹴ればコロンと小さい音           けんじ

     酔魚・かえい・ゆき

  殺虫剤一瞬ためらう友の手術日          妙子

     幸弘・啓司・歌也子・もも・ゆき

     ・人間の矛盾に気づく瞬間。

  用紙の光が夏野へかけだす            架京

     一音・郁也・幸弘・妙子・和宏

     ・真夏の陽の中で子供がスケッチしている様子か。

  蛍一つ女の胸からふわりと消えた          貴子

     立日十・妙子・歌也子・ゆき

  熱き路上紺のスーツはかなく炎天にいくか     もも

     立日十

     ・就活かセールスか、汗だくの姿が浮かぶ。

  ヒメジョオンの坂道登る今日は母の命日      啓司

     妙子

           ・作者の母への思いが想像されて親しみを覚える。

  四人の子供産んだ女に元気かといわれる      人美

     立日十・幸弘・克彦・凛

     ・エネルギッシュ

  半夏生思い出半分晒してゆく           ゆき

     妙子

      ・「思い出半分晒してゆく」が素敵。

  夏の陽受けたき皆傾ぐ葉               郁也

㉑しかめ面ばかり見せられるインカメラ        圭一

㉒ふるさとの文具店に鉛筆の匂い           啓司

     古戸信・歌也子・貴子

     ・「ふるさと」と「文具店」、「鉛筆」皆懐かしい。

㉓我が庭ちいさく蛙が座る             古戸信  

啓司・酔魚・凛

     ・「小さく」が効いている。

㉔煩悩なくして小遣い千五百円            凛

㉕つぼみ雨を待っている               酔魚

     古戸信

㉖夢だからって拳銃一発打たず死ねるか       立日十

     妙子

     ・作者より:元首相の事件とは関わりなしです。

㉗休日はつぶやくこともなく雨音           一音

     啓司・酔魚

㉘貴女は正しいけれど電話の後の寂しさ       歌也子

     麻由可・架京・立日十・啓司・貴子・かえい・ゆき

     ・共感。電話の後を引く気持ちを上手く表現。

㉙白詰草はほたるの乱舞               克彦

     立日十

     ・白い花と蛍の光が二重写しになる不思議な魔法。

㉚大げさな仕草で童話をよむ              架京

     啓司・歌也子・克彦・かえい

      ・ケラケラと乳児の至高の笑い。

㉛虹ふたつ生まれた朝の水撒き            酔魚

     麻由可・一音・幸弘・啓司・〇歌也子・貴子・凛・和宏

    ・昭和の風景。清々しさが魅力。

㉜猛暑日に私の影が語りだした           麻由可

㉝また出てきたアクエリアスに愛           和宏

㉞行列の先が女子トイレ新大阪             凛

     酔魚・和宏

㉟脳にカキーンとカキ氷のアッパー風鈴        幸弘

   ・風鈴までいるのか。

㊱電源を消したき日もあり脳熱し           もも

㊲プールBGMガラス越しの青空            克彦

    ・酷暑も気にせぬ爽やかさ。

㊳コーラの泡が渋谷スクランブル交差点にみえてぜんぶ嘘

貴子                      幸弘

     ・すごい虚無感。

㊴森の隅でなにやら鳥葬になっている        けんじ

     克彦

㊵寝付けないままカラス鳴きよる          古戸信

     啓司・酔魚

㊶今日の空より青空のシャツを干す          貴子

     幸弘・歌也子・酔魚

     ・ルネ・マグリットの絵のよう。

㊷ひこうきぐも音もなく蜂の巣が落ちてきた       圭一

     かえい

      ・意表を突かれる表現。

 

 

編集後記
  

酷暑の候。コロナの感染を気にしながらの句会でした。

 直前にお休みの連絡をくださる方も多く、出席者は、もも、酔魚、凛、和宏、かえい、ゆき、貴子でした。和宏さんの司会による絶妙な時間配分で、五時ぎりぎりまで和気藹々と進めることができました。どのような時に俳句が生まれたのか、雑談も交えた会話の中に、日頃の生活や視点が伺えるのは句会の醍醐味だと思いました。句会後はいつもの居酒屋で軽く暑気払いしました。遠方の皆様も、通信の際にちょこっと言葉を添えていただき、それだけでご一緒している気持ちになれます。いつもありがとうございます。今回、送っていただいた選句数が少なくて、これは採るような句がない、変わり映えがしないというご指摘かと真摯に受け止めねばと思っております。

 次回は九月です。コロナあり台風の季節ではありで、さて無事に開催できますでしょうか。取り敢えずは左記の日程を予定しておりますのでよろしくおねがいします。(小山)

 

 

次回案内〉

締め切り:9月 11日  

日時:9月25日 14:00 

場所:蛍池公民館ルシオーレ5階 会議室