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エトレ第174回句会会報   2026・1・26




敷きつめた銀杏にスクワレタわたくし       ちか

2 このからだ明日も使うのに、波          煙陽
     酔魚・圭一・貴子

   ・明日も動けないほどに疲れているのに更に押し寄せてくるものにうんざりしているのだろう。「波」がいまいちつかみきれなかった。

3 マネキンの案山子が被るサンタの帽子       立日十 

4 土がないねと君は言う暮れゆくコンクリの街  ゆき

     望埜

    あべのハルカスからの眺めに孫が発した言葉(作者)

5 無邪気に誰かが放り出した冬の星         架京
     麻由可・歌也子

6 雀来て冬の丸味                 圭一
     けんじ・ゆき・貴子・架京・麻由可

    ・心和む風景。・「冬の丸味」が上手い。

7 羽毛が手を逃れ自由に漂う            啓司 

8 もらい煙草のしけとる              古戸信

     克彦

     ・山頭火風

9 雪雪電波も閉ざされて田舎            郁也
     柳扇・貴子

    ・「雪雪電波」とゴツゴツと漢字が積み重ねられているところに雪へのマイナスイメージが伝わる。

10 鷺低く飛んで元日の夕を閉じてゆく       貴子
     かえい・啓司

11 ローソンの灯りが揺蕩う木枯らしの街      人美

12 吉祥天女と目が合い横の妻を見る        克彦

     望埜

13 雪夜の参道人まばら              郁也
     啓司

14 息を詰め白い門扉を閉じる           麻由可

15 ひとつ歳とったぶんの爪切っている       一音
     酔魚・ちか・歌也子

16 大晦日コンニャクに切り目入れくるっとする   歌也子
     けんじ・克彦・かえい・和宏

     ・全体の表現の歯切れの悪さがコンニャクに合っている。・「くるっと」に惹かれた。

17 知らない物語のなかへ どこまでも君を追う私だ  望埜

18 2.65回目の成人式は着の身着のまま       和宏
     ちか・望埜

     謎解きみたいな面白さ。

19 一円足りず一万円出すそういう日        けんじ
     酔魚・柳扇・ゆき・圭一・望埜・立日十・〇和宏

     ・ついてないなあと思った覚えがあり共感。・「そういう日」と軽く流しているところが上手い。

20 酒を飲み見上げて歌う朧月夜          柳扇
     克彦・歌也子・望埜・啓司

21 南天の箸箱膳名刺受け              かえい
     克彦・

    ・昔からある正月の風景(作者)

22 師走ジェネレーティブにやり過ごしてやっと寝る  圭一

23 造影剤に血流の速さ知らされ           酔魚
     けんじ・和宏・啓司

     ・いい切りの潔さがいい。・同じ思いをしたのでわかる。

24 夢を見る暇もなく 働いて働いて年が明けた    望埜

     立日十

25 鳩ぽっぽてんでに同じ陽だまり         一音
     酔魚・望埜・麻由可・啓司

     春を感じてほのぼのする。

6 黄菊よ嵐の丘に挿し芽しようか          かえい
     

27 時を越えるゴミ拾いの旅です          和宏
     望埜・立日十

     年末年始のことなのか。ゴミ拾いを旅というところがいい。

28 小さな靴の揃えてある朝            楽遊原
     柳扇・ちか・克彦・かえい・貴子・歌也子・麻由可・架京・〇啓司

     ・いつもとちがう年末年始の家の雰囲気が出ている。・ありがちな句。

29 同士集まり止まらぬ会話            柳扇

     克彦・

30 飲み残しのペットボトルも眠そうな小春日    架京
     ちか・克彦・圭一・麻由可

31 アクセサリーに性根の悪さが出てしまう     けんじ

32 夕まぐれ猫の横顔に前世が見える        ゆき
     酔魚・立日十・

     ・猫という生き物の不思議さ。

33 異常交配の果ては空              克彦

34       川の流れに揺れる柳が釣りをする      立日十 

     〇歌也子・柳扇・圭一

35       天使突き抜ける二人のストロー           楽遊原

     立日十

     ・京都に「天使突抜」という町名あり(作者)

36       寝坊した朝をコーヒー豆を挽く           古戸信

37       亡き人のジャージで駅伝ずっとつけてある               歌也子

38       賀状じまい減るばかりの住所録           酔魚

39       意外と行儀がよかった私の影               麻由可

     歌也子・けんじ・克彦・ゆき・かえい・貴子・架京・啓司

    ・自分の姿が映ったウインドウなどを見て、こんな気持ちになる時が確かにある。・「影」は私の「影の部分」という心理的な意味ではないかと思うと奥が深い。

40       通信教育で坊主になれたものの これから               人美

     けんじ・かえい

     内容的にインパクトが強い。

41       ひらりと泳ぐ鴨の足遠くで戦火            貴子

     かえい

42       まぶしさに目覚める寒暁月の窓            ちか

43       黒く舞ってくる木の葉の上に円い月                    啓司 

44       吊り紐のスポットライトによる裁き                    煙陽