ようこそ。自由律俳句句会【エトレの会】へ 
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第159回 エトレ句会 会報 通信句会

          生きてるやんか今それで幸せ            酔魚

   ゆき・貴子・歌也子

          ドクダミになったり十薬になったりして生きてゆく  ゆき

   酔魚・克彦

          森で握り飯 感じる目線に半分置く         克彦

    貴子架京

          夏至の日ゆうるりと落ちて除湿の音かすか      ゆき

    貴子・啓司

          今日はデートの生乾きのパーカーでいる       古戸信

    〇啓司

          雨音に埋まっていくきゅうり刻む音         架京

    〇ゆき・貴子・麻由可・啓司

   ・雨音の中に考え事も埋もれていくのだろう。   

          風の吹くところさがして              圭一

    酔魚・和宏

   ・淀みから脱したい、心機一転を図りたい?という気持ちに共感。

          つぐんだ口で転がしている言葉           ちか

   かえい・麻由可・郁也幸弘・ゆき

          防犯カメラみたく銀蠅休んでら           幸弘

   酔魚・かえい・貴子・立日十

   ・未来からやって来た監視ロボか。・口語調のつぶやきが上手い。

          少し生き上手になってめくるカレンダー       麻由可

   酔魚・歌也子・郁也・幸弘・ゆき

   ・前向きな気持ちがよく出ている。

          ご褒美と少しの罰と日々の暮らし          歌也子

   酔魚

   ・「罰」が日常としては重いような。

          蟻の道どこまでも蜜の味              かえい

   克彦

          隕石にあたれば終わる生の確率           立日十

          春ってこんなに哀しいものだったのか ですって   人美   

          炎天のひまわりの重たげな葬列           貴子

   酔魚・ちか・麻由可・〇歌也子・郁也・幸弘

   ・明と暗が出ている。いわゆるひまわりのイメージと違う視点。

          雑草という名ではない草むしる           酔魚

   麻由可・幸弘

          星座見るように睡蓮の花を結んでいく        啓司

    ちか・一音・立日十・ゆき・架京

   ・優雅な遊び心。

          谷川の岩は草を食む恐竜の歯            克彦

    立日十

          雨粒葉に光して死待つ日曜             郁也

    貴子・ゆき

   ・前半の美しさと後半の具体性が作者の覚悟を感じる。

          表情豊かな風と二人で               和宏

   かえい・幸弘

   ・清涼飲料水CMのような景色の広がり。

         本を閉じつつそういえば虹を見ていない       貴子

     克彦・歌也子・和宏・架京

         きょうはエリンギながめているだけ         けんじ

     かえい・啓司

         南へ ひらがなの記憶とあるく           人美

     郁也・立日十・架京

         つま先立ちして夏の音を聴く            麻由可

     酔魚・ちか・貴子・一音

         テントウムシつけたまま帰ってきた         圭一

     酔魚・ゆき・克彦・かえい・麻由可・歌也子・啓司・〇和宏

     ・素直な句で、日常のちょっとした驚きや幸せな気分が伝わる。

         雨の輪にくい顔が浮かんでは消える         架京

         玄関を出て隣の妻はサングラス           けんじ

     ゆき・克彦・麻由可

     ・いつもと違う!夏なんだ!という気持ちか。「隣」は一緒に歩く妻か隣の家の妻かで印象が違う。

         砂浜に朝の風あり防風の花             啓司     

         二人の環境計測士心臓の強さ測ってる        かえい

     和宏

         近づく死がある雨降り止みし            郁也

     麻由可

         負けてなおまっすぐ立てる錯視松          幸弘

         共鳴する体の水が(うみ)に溶けだす           立日十

         歩くたび地球にスタンプ押す旅           ちか

     ゆき・かえい・貴子・麻由可・和宏

     ・町内に住んでいてもこの星に足跡を残し続けていることに気づいた。

         突き落とされたような夜半に目覚めた        古戸信

     ゆき・ちか・歌也子・一音・克彦

     ・経験あり、共感。・表現が上手い。

         あなたが心配ねって言うそれだけで安らぐ      歌也子 

         コトバが弱ってサヨナラ              和宏

     酔魚