11月の句会

高笑いされて目醒める夢か

真ん丸い月に向かって家路を急ぐ    つゆこ 
 
わかだまりゆっくりほぐす秋刀魚の骨    

黄昏、秋が背中を押してくる        れいこ  

寒くなってきた夕日で猫が顔を洗う

落ち葉さらさらみんなひとり        伊織

ヤドカリがヤドカリをやめたい 鬱

来る来ない枯れ葉千枚吹き溜まる     喜久也

鉄路交わることなく夕日に向かっている

お日さまの匂いを吸って美味しくなれ大根と私    えみ子

背に物乞いの声拾いつつ祭りの夜    

夜のもみぢ奥に鬼の住まいする           ゆう子

暗い背は見せずに歩く黄落の町

いい人の影を揺らして銀杏散る            架京

ねえ心が痛いよかやの大木に抱かれる

鳳仙花の種飛ばし涙は貴方に預けます       歌也子

たった四年されど四年目の霜月

暮色を混ぜて踊っている犬の足             貴子