2月の句会    ー第87回ー

 

風花頼りなげに舞ってみせ         ゆき

底にいる 静かに確かに

(わたくし)を無にする福寿草咲いている       歌也子

星と話す星と歌う星に寄り添う

街の喧騒遠くに河は満ちてくる引いてゆく   昌子

潔よく降る雨に軒も舗道も消えてゆく

風邪布団の中から各地のグルメ目で満腹    れいこ

のどもとにつかえた言葉ホロリと落ちる

身じろぎても水濁すなかれ胸底の鯉      えみ子

首筋の熱きところに触れる嬰児愛しき命

日だまりの縁側に独りこもごも        喜久也

ため息の深さは降る雪の嵩ほど

たわむれに片翅と花びらを合わせ空に放つ   弄山

夜の虹をくぐり極楽鳥羽が燃える

つまらなそうな苺の顔キッとつぶす      架京

お湯をそそげば夕焼けが広がる

チョコなし野郎がカムチャッカへいく     人美

立春の光にベビーカーが繰り出す       つゆこ

昨日のごめんなさいサラサラと雪降る

不可解にはヴェールかけておく今宵      貴子

すすき根元そっと青くて枯れてる