12月の句会    ー第85回ー


第85回 エトレ句会 出句一覧   2011・12・25

 

おまけのチョンだ羽ばたく空が欲しいよ    えみ子

厚物のカーテンに替えこの冬の強気

流れ星落ちて夜風に薄荷の香りする      ゆき

去りゆく人へ言葉なく薄い月を抱きしめる

ごめんなさいは早いモン勝ち冬至の南瓜    歌也子

枕元のシップ サンタさんは息子でした

かさぶたそっとはがしてみる恋の傷跡     れいこ

会話静かに降り積もる雪しんしん

さざんかに絡みつく目は似合わない      つゆこ

呪縛から逃れて羽ばたく

幾年過ぎカブトムシの溜まるばかり      日和呂

木枯らしに遠くで蝉の鳴くような

掌開ければアムール河もロワール河も     昌子

混沌は混沌のまま夢追う蝶々

身を彩る鱗はもたず雪しぐれ         喜久也

晩鐘に自転車の子らしだいに溶けて冬

炎の像を彫る風               弄山

鯨から翼がはえ空深く潜る

病後の初めてがうれしいバスの降車ボタン    妙子

お迎えにかくれんぼの鬼がまず抜け夕月

銀色月に語りかけてるくらがりの虫       貴子

そこには多分秘密があって冬木の指先