この気持ちワレモノ注意で届けましょう

白菜漬けあればご機嫌な夫で二人家族

勝手に恋してごめんねまあるい雲です       歌也子



旅の日もたぬ友よ綾取りする携帯

降りしきるその純白に敗北ばかり          喜久也



ピアスした女の耳に氷の軋み

箱を開けると雛の視線が懐かしい          架京 
 


薄く濃く話も伸びて日脚

追っ払われた鬼と夜更けの散歩する

平穏の綴じ目を刺した冬の薔薇            貴子



夜中の頁を開く

陽が萌す         

朝日へ鍵をかける                    伊織



節分我が胸の内なる鬼が腕を組む

星空に涙ひとすじ流れ星    

艶出しのルージュきらめく冬の街           れいこ



チューハイ片手に今夜はマイケルを聞こう

鬼は外もウツをかかえてる

淋しい同士が深夜のメール              つゆこ



鼻水すすり三枚四枚と纏いつける

らしくもない諸々捨てられず立春           ゆう子



浅い眠りのまま流されて凍返る朝

朝から騒ぎ立てる舞い戻った胸のもやもや     えみこ

   

俄か雨のハープをネオンが奏でる

陽にまばたき黒蝶が羽化する              弄山

 
 
酔っぱらいのナメクジがこの国をわらう

あの人はきまぐれなくすり指               人美

2月の句会