6月の句会

ぜんまい仕掛けの一日、やっとマスクはずす

会話いつしか途切れて雨音聞いている

ことばきちんと折り畳んで帰って行く人     れいこ



本当に暑くなってきたわい六月の風

しっかり緑  啼鳥途切れず

前のめりに歩んでも同じ速さか       東作


ここだけの話と梅雨空

若葉の中に小さなリュックが見えかくれ    つゆこ

           

一匹の猫が長い橋を歩き続ける

胸底が雨にけむる

静かな暮らしの草を抜く               伊織



現実からひらひら逃げる朝のししゃも

猫が笑った未来との絶妙な距離感        架京



青葉若葉からりと気分も翻る

出鱈目ながらまだ動く体内時計         ゆう子



逢えますかね紫陽花の咲く頃かしら

全て受けとめようサザンを聴きながら      歌也子 



夕刻崩れだしたコレガワタシデスカ

ほろ酔いに膝を崩した足袋の色          貴子